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右脳メンテの必要性
最近、英語の上達を切に願う少しでも早く読みたい本があり、いくつかの洋書をフィリピンで購入した。1日数ページのペースで読み進めるも、やはり読書スピードと理解の程度は邦訳本にかなわない。ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク原題「A Whole New Mind」。「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか」を書いたダニエル・ピンクの比較的新しい本を探していた。コチラの本は訳者で表紙帯の大前研一氏のインパクトが強く購入をためらっていたが、フィリピンで原著を買い損ねたので、入手。やっぱり邦訳があるならば、邦訳本がいいねぇ。これまでも、今後の社会について描かれた本を結構読んできたが、この本ほど簡潔に、かつスマートに、将来に向かって我々がしなければならない事を描いた本はなかった。原著は05年に発刊されているが、この本で描かれた未来への道をたどる今を顧みると、この本に出会えて良かったと思う。今の仕事をこのまま続けても良いか。そのように悩んでいる人は以下の質問に答えてみよう(P102)。1)他の国なら、これ(自分の仕事)をもっと安くやれるだろうか。2)コンピューターなら、これ(自分の仕事)をもっと上手く、早くやれるだろうか。3)自分の提供しているモノ・サービスは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか。製造業・サービス業の中国やインドなどへのアウトソーシング拡大。会計やプログラミングなどのルーティンワークを代替するソフトウェアの普及。かつて富裕層だけのモノだったアートやデザインの一般消費者への普及(H&MやZARA、IKEAなどスタイリッシュな服や家具の低価格化)。これまでも、フラット化する社会に対するカウンター措置として、日本は早い時期から関税で農作物や繊維品の保護をしてきた。だが、その保護対象を拡大するスピード以上に、世界の経済活動の変化の方が早い。外部の状況が変わるのを待つよりも、自らを変えるべく行動した方が良いのでは、と言うことで読み進める。コチラの本が説く、今後必要とされるセンスとは、そのほとんどが右脳に由来する。デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい。。。これまでに読んできたビジネス本の提言の多くが、同著が挙げる具体例に当てはまるのに驚いた。結構な回り道だったねぇ、と一人ごちた。右脳的要素をゴマンと含むのは、この方の本。サヴァイヴ!南国日本/高城 剛「エコ」には食傷気味の私。地球温暖化とその対策についての言及をスルーして読むと、結構まともなライフスタイルの提言をしていておもしろい。「ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ」も、題名以外は、意外にまともだった。右脳全開の高城氏がおもしろいのは、時代がやっと彼に追いついたからかしらん。右脳のブラッシュアップに、久しぶりの映画。フローズン・タイム監督のショーン・エリスはヴォーグなど一流ファッション雑誌の写真家。映像の構成や色合いがキレイ。女性の裸体がセクシーで美しい。とあるHPで紹介されていたが、主人公がヒロインに恋に落ちた時点を境に物語の進行とともに、ヒロインがキレイになっていく。恋をすることを映像で再現した、静かな感動をもたらしてくれる良い作品でした。気付けばすっかり季節は秋。芸術の秋を満喫するためにも、横浜トリエンナーレには絶対に行くぞ。


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